古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

徒然草229|よき細工は、少し鈍き刀を使ふと言ふ。妙観が刀は、いたく立たず・・・

 

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

💭ポイント

優れた職人は少し切れ味の鈍い刀を使うもので、名工の妙観の刀もそうであったという話。

🌙現代語対訳

腕の良い職人は、

よき細工さいくは、

少し切れ味の鈍い刃物を使うと言います。

すこにぶかたな使つかふとふ。

妙観の刀も、それほど切れ味の鋭いものではありませんでした。

妙観みょうかんかたなは、いたくたず。

📚古文全文

よき細工さいくは、すこにぶかたな使つかふとふ。妙観みょうかんかたなは、いたくたず。