真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。
💭ポイント
優れた職人は少し切れ味の鈍い刀を使うもので、名工の妙観の刀もそうであったという話。
🌙現代語対訳
腕の良い職人は、
よき細工は、
少し切れ味の鈍い刃物を使うと言います。
少し鈍き刀を使ふと言ふ。
妙観の刀も、それほど切れ味の鋭いものではありませんでした。
妙観が刀は、いたく立たず。
📚古文全文
よき細工は、少し鈍き刀を使ふと言ふ。妙観が刀は、いたく立たず。