古文で読みたい

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徒然草227|六時礼讃は、法然上人の弟子、安楽といひける僧、経文を集めて作りて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

💭ポイント

六時礼讃は、安楽が経文を集め、後に善観房が節を付け声明とした。後嵯峨院の代に始まった。

🌙現代語対訳

「六時礼讃」というお勤めは、法然上人のお弟子で、安楽というお坊さんが、

六時礼讃ろくじらいさんは、法然ほうねん上人しょうにん弟子でし安楽あんらくといひけるそう

お経の文句を集めて作り、日々の勤行としたものです。

経文きょうもんあつめてつくりて、つとめにしけり。

その後、太秦の善観房というお坊さんが、これに節を付けて、

そののち太秦うずまさ善観房ぜんかんぼうといふそうふしさだめて、

声明(仏教声楽)にしました。これが一念の念仏の始まりであり、

声明しょうみょうになせり。一念いちねん念仏ねんぶつ最初さいしょなり。

嵯峨院の御代(在位1242-1246)から始まったものです。

嵯峨院ごさがいん一代いちだいよりはじまれり。

法事讃というお勤めも、同じくこの善観房が始めたものです。

法事讃ほうじさんも、おなじく善観房ぜんかんぼうはじめたるなり。

📚古文全文

六時礼讃ろくじらいさんは、法然ほうねん上人しょうにん弟子でし安楽あんらくといひけるそう経文きょうもんあつめてつくりて、つとめにしけり。
そののち太秦うずまさ善観房ぜんかんぼうといふそうふしさだめて、声明しょうみょうになせり。一念いちねん念仏ねんぶつ最初さいしょなり。嵯峨院ごさがいん一代いちだいよりはじまれり。法事讃ほうじさんも、おなじく善観房ぜんかんぼうはじめたるなり。