真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。
💭ポイント
六時礼讃は、安楽が経文を集め、後に善観房が節を付け声明とした。後嵯峨院の代に始まった。
🌙現代語対訳
「六時礼讃」というお勤めは、法然上人のお弟子で、安楽というお坊さんが、
六時礼讃は、法然上人の弟子、安楽といひける僧、
お経の文句を集めて作り、日々の勤行としたものです。
経文を集めて作りて、勤めにしけり。
その後、太秦の善観房というお坊さんが、これに節を付けて、
その後、太秦善観房といふ僧、節を定めて、
声明(仏教声楽)にしました。これが一念の念仏の始まりであり、
声明になせり。一念の念仏の最初なり。
後嵯峨院の御代(在位1242-1246)から始まったものです。
後嵯峨院の一代より始まれり。
法事讃というお勤めも、同じくこの善観房が始めたものです。
法事讃も、同じく善観房始めたるなり。
📚古文全文
六時礼讃は、法然上人の弟子、安楽といひける僧、経文を集めて作りて、勤めにしけり。
その後、太秦善観房といふ僧、節を定めて、声明になせり。一念の念仏の最初なり。後嵯峨院の一代より始まれり。法事讃も、同じく善観房始めたるなり。