徒然草199|横川の行宣法印が申し侍りしは、唐土は呂の国なり・・・
真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。
💭ポイント
中国は「呂」、日本は「律」の音階だけの国である、という行宣法印の音楽に関する説を紹介する一節。
・呂旋法、律旋法は日本の旋法のひとつということです。

🌙現代語対訳
横川の行宣法印という高僧が、このように申しました。
横川の行宣法印が申し侍りしは、
「中国は呂という音階の国である。
「唐土は呂の国なり。
律の音階はない。
律の音なし。
一方、日本は律だけの国であって、
和国は単律の国にて、
呂の音階はないのだ」と言いました。
呂の音なし」と申しき。
📚古文全文
横川の行宣法印が申し侍りしは、「唐土は呂の国なり。律の音なし。和国は単律の国にて、呂の音なし」と申しき。