古文で読みたい

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徒然草132|鳥羽の作道は、鳥羽殿建てられて後の号にはあらず・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

ポイント

「鳥羽の作道」は鳥羽殿建立(1086年)より古い。その証拠に、元良親王(943年没)の元日の奏賀の声が大極殿からそこまで届いたという古い記録がある。「作道」という名前でそれほど新しくないという豆知識。

徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース

🌙現代語対訳

鳥羽の新道は、鳥羽上皇の御所が建てられた後に付けられた名前ではありません。

鳥羽とば作道つくりみちは、鳥羽殿とばどのてられてのちごうにはあらず。

昔からある名前です。

むかしよりのなり。

元良親王が、元日に天皇へお祝いを申し上げる声が、たいそう素晴らしく、

元良親王もとよししんのう元日がんじつ奏賀そうがこえ、はなはだ殊勝しゅしょうにして、

大極殿から鳥羽の新道まで聞こえたということが、

大極殿だいごくでんより鳥羽とば作道つくりみちまでこえけるよし、

李部王の日記に書かれているそうです。

李部王りほうおうはべるとかや。

📚古文全文

鳥羽とば作道つくりみちは、鳥羽殿とばどのてられてのちごうにはあらず。むかしよりのなり。
元良親王もとよししんのう元日がんじつ奏賀そうがこえ、はなはだ殊勝しゅしょうにして、大極殿だいごくでんより鳥羽とば作道つくりみちまでこえけるよし、李部王りほうおうはべるとかや。