古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

徒然草078|今様のことどもの珍しきを、言ひ広めもてなすこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

ポイント

流行を追ったり内輪話で人を疎外するのは品がない。むしろ流行に疎い人の方が奥ゆかしく魅力的だ。

🌙現代語対訳

最新の流行りものを、珍しげに言いふらしもてはやすのも、

今様いまようのことどものめずらしきを、ひろめもてなすこそ、

また受け入れがたいものです。

またうけられね。

世間で、すっかり古くなるまで知らないような人は、

に、ことりたるまでらぬひとは、

奥ゆかしくて魅力的です。

こころにくし。

新しく仲間入りした人などがいる時に、

いまさらのひとなどのあるとき

仲間内だけの言葉や隠語などを、

ここもとにひつけたることぐさ、ものなど、

分かっている者同士が、言葉の断片を言い交わし、

心得こころえたる同志どち、かたはしひかはし、

目配せしあって、笑ったりして、

目見合めみあはせ、わらひなどして、

状況が分からない人に分からないと思わせることは、

こころらぬひと心得こころえおもはすること、

社会性の無い、品性の良くない人が、

なれず、よからぬひとの、

必ずやることです。

かならずあることなり。

📚古文全文

今様いまようのことどものめずらしきを、ひろめもてなすこそ、またうけられね。に、ことりたるまでらぬひとは、こころにくし。
いまさらのひとなどのあるとき、ここもとにひつけたることぐさ、ものなど、心得こころえたる同志どち、かたはしひかはし、はせ、わらひなどして、こころらぬひと心得こころえおもはすること、なれず、よからぬひとの、かならずあることなり。