古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

徒然草076|世のおぼえ、花やかなるあたりに・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

ポイント

権力者の家に出入りする僧侶の姿は好ましくない。僧侶たるもの、いかなる理由でも俗世とは距離を置くべきである。

出典:「徒然草絵抄」京都大学付属図書館蔵

🌙現代語対訳

世間の評判が高い、羽振りのいい有力者の家では、

のおぼえ、はなやかなるあたりに、

不幸もお祝い事もあって、大勢の人が出入りする中に、

なげきもよろこびもありて、ひとおおきとぶらふなかに、

世を捨てた修行僧が混じって、取り次ぎを頼み待っているのは、

聖法師ひじりほうしまじりて、れたたずみたるこそ、

そうあってほしくないものだと感じられます。

さらずともとゆれ。

やむを得ない理由があっても、

さるべきゆゑありとも、

僧侶は俗世の人々と疎遠であるべきです。

法師ほうしひとにうとくてありなん。

📚古文全文

のおぼえ、はなやかなるあたりに、なげきもよろこびもありて、ひとおおきとぶらふなかに、聖法師ひじりほうしまじりて、れたたずみたるこそ、さらずともとゆれ。
さるべきゆゑありとも、法師ほうしひとにうとくてありなん。