真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。
💭ポイント
幼い延政門院が上皇への恋しさを、「こいしく」という言葉を分解した文字遊びの歌で伝えた、という機知に富んだ微笑ましい逸話です。

🌙現代語対訳
延政門院(後嵯峨天皇の第二皇女、1332年没)が、まだ大変幼くいらっしゃった時のことです。
上皇の御所へ参上する人に、
「伝言です」と言って、次のような歌を詠まれました。
「
二みたいな字 牛の角みたいな字 まっすぐな字
ゆがんだ字 というように父君のことを思います。
ゆがみ
「こいしく」思われていらっしゃった歌ということです。
「こひしく」
📚古文全文
「こひしく」