真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。
💭ポイント
字が下手でも自分で書くのは良い。見苦しいからと他人に代筆させるのは気取っていて好ましくない、という兼好の考え。

🌙現代語対訳
字が下手な人が、恥ずかしがらず、どんどん手紙を書くのは良いことです。
手のわろき人の、はばからず文書き散らすはよし。
「字が見苦しい」といって、代筆させるのは、好ましくありません。
「見苦し」とて、人に書かするはうるさし。
📚古文全文
手のわろき人の、はばからず文書き散らすはよし。「見苦し」とて、人に書かするはうるさし。