古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

徒然草035|手のわろき人の、はばからず文書き散らすはよし・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

💭ポイント

字が下手でも自分で書くのは良い。見苦しいからと他人に代筆させるのは気取っていて好ましくない、という兼好の考え。

徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース

🌙現代語対訳

字が下手な人が、恥ずかしがらず、どんどん手紙を書くのは良いことです。

のわろきひとの、はばからずふみらすはよし。

「字が見苦しい」といって、代筆させるのは、好ましくありません。

見苦みぐるし」とて、ひとかするはうるさし。

📚古文全文

のわろきひとの、はばからずふみらすはよし。「見苦みぐるし」とて、ひとかするはうるさし。