古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

徒然草013|一人、灯のもとに文を広げて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。

💭ポイント

孤独な夜に書物を開き、いにしえの賢人を友とすることは、何よりの慰めである。特に心に響くのは、中国や日本の優れた古典であると述べる。

徒然草絵抄』(小泉吉永所蔵) 出典: 国書データベース

🌙現代語対訳

一人きりで灯りの下で本を広げ、

一人ひとりともしびのもとにふみひろげて、

まだ会ったことのない遠い昔の人々を友とすることは、

ひとともとするぞ、

何ものにも代えがたい、心が慰められる行いです。

こよなうなぐさむわざなる。

その本というのは、心に響く巻が多い『文選』や、『白氏文集』。

ふみ文選もんぜんのあはれなる巻々まきまき白氏文集はくしもんじゅ

また、『老子』の言葉や、『荘子』のことです。

老子らうしことば南華なんくわへん

もちろん、日本の学者たちが書いた書物も、

このくに博士はかせどものけるものも、

古い時代の作品には、しみじみと趣深く、心打たれるものがたくさんあります。

いにしへのは、あはれなることおおかり。

📚古文全文

一人ひとりともしびのもとにふみひろげて、ひとともとするぞ、こよなうなぐさむわざなる。
ふみ文選もんぜんのあはれなる巻々まきまき白氏文集はくしもんじゅ老子らうしことば南華なんくわへん
このくに博士はかせどものけるものも、いにしへのは、あはれなることおおかり。