真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。
💭ポイント
孤独な夜に書物を開き、いにしえの賢人を友とすることは、何よりの慰めである。特に心に響くのは、中国や日本の優れた古典であると述べる。

🌙現代語対訳
一人きりで灯りの下で本を広げ、
一人、灯のもとに文を広げて、
まだ会ったことのない遠い昔の人々を友とすることは、
見ぬ世の人を友とするぞ、
何ものにも代えがたい、心が慰められる行いです。
こよなう慰むわざなる。
その本というのは、心に響く巻が多い『文選』や、『白氏文集』。
文は文選のあはれなる巻々。白氏文集。
老子の詞。南華の篇。
もちろん、日本の学者たちが書いた書物も、
この国の博士どもの書けるものも、
古い時代の作品には、しみじみと趣深く、心打たれるものがたくさんあります。
いにしへのは、あはれなること多かり。
📚古文全文
一人、灯のもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。
文は文選のあはれなる巻々。白氏文集。老子の詞。南華の篇。
この国の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなること多かり。