古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

方丈記01|行く川の流れは絶えずして

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたいシリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 川の流れや水の泡を例に、人も住まいも常に移ろいゆくものであるという…

徒然草243【終】|八つになりし年、父に問ひていはく、仏はいかなるものにか候ふらんと言ふ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 作者が幼い頃、「最初の仏は誰に教わったのか」と父に問い、答え…

徒然草242|とこしなへに違順に使はるることは、ひとへに苦楽のためなり・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 人が求める快楽は名誉・色欲・美味の三つだが、これらは根本的な…

徒然草241|望月の円かなることは、しばらくも住せず、やがて欠けぬ。心とどめぬ人は・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 人生は満月のように儚い。俗世の願いは後回しにせず、ただちに万…

徒然草240|しのぶの浦の蜑の見るめも所せく、くらぶの山も守る人しげからんに・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 障害の多い恋こそ趣深く、親の認めた恋や見合いは味気ない。不釣…

徒然草239|八月十五日・九月十三日は婁宿なり。この宿、清明なるゆゑに・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 旧暦八月十五日と九月十三日は、空が清く澄むという婁宿(二十八…

徒然草238|御随身近友が自讃とて、七箇条書き留めたることあり。みな馬芸・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 筆者自身の7つの自慢話。論語の出典指摘、書の鑑定、漢詩の誤り指…

徒然草237|柳筥に据ゆる物は、縦さま、横さま、物によるべきにや・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 柳筥への物の入れ方について、「縦置き」が良いとする三条右大臣…

徒然草236|丹波に出雲といふ所あり。大社を移して、めでたく造れり。・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 後ろ向きの狛犬を深い謂れ有りと早合点し感動した聖人。真相は子…

徒然草235|主ある家には、すずろなる人、心のままに入り来ることなし。主なき所には・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 主人のない家や鏡の比喩から、心に様々な思いが浮かぶのは、心に…

徒然草234|人の、物を問ひたるに、知らずしもあらじ。ありのままに言はんは・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 質問には曖昧に答えず、明快に教えるべきだ。要領を得ない伝え方…

徒然草233|よろづの咎あらじと思はば、何事にもまことありて、人を分かず、うやうやしく・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 欠点のない人物とは誠実で寡黙な人のこと。逆に、知ったかぶりで…

徒然草232|すべて人は無智無能なるべきものなり。ある人の子の、見ざまなど悪しからぬが・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 知識をひけらかす若者を例に、人は無知無能を装うべきで、特に若…

徒然草231|園の別当入道は、さうなき 庖丁者なり。ある人のもとにて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 料理人の気の利いた振る舞いを例に、演出よりもありのままの自然…

徒然草230|五条内裏には妖物ありけり。藤大納言殿、語られ侍りしは・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 五条内裏での化け狐の目撃談。人のように座り碁を覗いていたが、…

徒然草229|よき細工は、少し鈍き刀を使ふと言ふ。妙観が刀は、いたく立たず・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 優れた職人は少し切れ味の鈍い刀を使うもので、名工の妙観の刀も…

徒然草228|千本の釈迦念仏は、文永のころ、如輪上人、これを始められけり・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 千本(京都の大報恩寺)の釈迦念仏は、文永年間(1264-1275)に如輪…

徒然草227|六時礼讃は、法然上人の弟子、安楽といひける僧、経文を集めて作りて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 六時礼讃は、安楽が経文を集め、後に善観房が節を付け声明とした…

徒然草226|後鳥羽院の御時、信濃前司行長、稽古の誉ありけるが・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 学者が失敗で出家後『平家物語』を執筆。盲目の法師・生仏に語ら…

徒然草225|多久資が申しけるは、通憲入道、舞の手の中に興あることどもを選びて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 白拍子の起源譚。通憲入道が男装の舞を磯の禅師に教えたのが始ま…

徒然草224|陰陽師有宗入道、鎌倉より上りて、尋ね詣で来たりしが、まづさし入りて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 陰陽師が筆者に、無駄に広い庭を畑にして食物や薬草を植えるべき…

徒然草223|たづの大臣殿は、童名たづ君なり。鶴を飼ひ給ひけるゆゑにと・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 「たづの大臣殿」の名の由来は幼名であり、鶴を飼っていたからと…

徒然草222|竹谷乗願房、東二条院へ参られたりけるに、亡者の追善には・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 僧侶の乗願房が、追善には自宗の念仏より経典に確かな根拠のある…

徒然草221|建治・弘安のころは、祭の日の放免の付け物に、異様なる紺の・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 昔は風流だった祭りの放免の飾り物が、近年は贅沢になりすぎて見…

徒然草220|何事も辺土は賤しく、かたくななれども、天王寺の舞楽のみ、都に恥ぢず・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 天王寺の舞楽が都に劣らないのは、聖徳太子ゆかりの鐘の音(黄鐘…