古文で読みたい

古典を読みたい人が、古典にアクセスするための本です

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

徒然草029|静かに思へば、よろづに過ぎにしかたの恋しさのみぞ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 亡き人の手跡や遺品に触れ、過ぎ去った日々を恋しく思う。持ち主…

徒然草028|諒闇の年ばかり、あはれなることはあらじ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 天皇が喪に服す諒闇(りょうあん)の年は、御所も人々の装束も普…

徒然草027|御国譲りの節会行はれて、剣璽、内侍所渡し奉らるるほどこそ

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 天皇の譲位の儀式の寂しさと、位を降りた院に人が訪れなくなる世…

徒然草026|風も吹きあへずうつろふ人の心の花に・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 人の心の移ろいやすさは、亡き人との別れよりも悲しい。親しかっ…

徒然草025|飛鳥川の淵瀬、常ならぬ世にしあれば・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 世は無常で、道長の法成寺も今は荒廃した。自分の死後のことまで…

徒然草024|斎王の、野宮におはしますありさまこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 斎王の野宮での様子は優雅で、「忌み詞」の習慣も趣深い。古い森…

徒然草023|おとろへたる末の世とはいへど・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 衰えた末の世だが、宮中の様子は格別に素晴らしい。建物や警護の…

徒然草022|何事も古き世のみぞしたはしき・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 何事も古い時代のものこそ趣深い。特に言葉遣いは、現代になるに…

徒然草021|よろづのことは、月見るにこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 月、花、風、水など自然の趣は心を慰める。特に人里離れた清らか…

徒然草020|なにがしとかやいひし世捨人の、・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント この世のしがらみを全て捨てた世捨て人が、唯一名残惜しいのは空…

徒然草019|折節の移り変るこそ、ものごとにあはれなれ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 季節の移ろいは趣深い。春の心浮き立つ気配、夏の生命力、風情あ…

徒然草018|人は、おのれをつづまやかにし・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 質素で無欲な生き方こそ最も素晴らしい。財産を持たない清貧な生…

徒然草017|山寺にかきこもりて、仏に仕うまつるこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 山寺にこもって仏に仕える生活は、退屈することもなく、心が洗わ…

徒然草016|神楽こそ、なまめかしく、おもしろけれ・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 神楽は優雅で趣深い。楽器では笛や篳篥(ひちりき)が素晴らしく…

徒然草015|いづくにもあれ、しばし旅立ちたるこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント どこへ行くにしても旅は気分を一新させ、目にするもの全てが新鮮…

徒然草014|和歌こそ、なほをかしきものなれ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 和歌は格別に趣深い。特に昔の歌は言葉の外に情景が浮かぶが、今…

徒然草013|一人、灯のもとに文を広げて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 孤独な夜に書物を開き、いにしえの賢人を友とすることは、何より…

徒然草012|同じ心ならん人と、しめやかに・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 全てが同じ意見の人では退屈だが、かといって根本的な価値観が違…

徒然草011|神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 山里の静寂な庵の風情に感心したが、ただ一本の柑子ミカンの木が…

徒然草010|家居のつきづきしく、あらまほしくこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 住まいは人柄を表し、自然で奥ゆかしい佇まいが良い。鳶よけの縄…

徒然草009|女は髪のめでたからんこそ・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 色恋の惑いは、老若男女誰もが断ち切れず最も強力。女性の髪が大…

徒然草008|世の人の心まどはすこと・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 人の心を最も惑わすものは色欲。香にもときめき、久米の仙人のよ…

徒然草007|あだし野の露、消ゆる時なく・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 無常であるからこそ世は趣深い。長生きは恥が多く、欲深くなるだ…

徒然草006|わが身のやんごとなからんにも・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 身分に関わらず子はいない方が良いとし、高貴な人々が子孫の断絶…

徒然草005|不幸に愁へに沈める人の・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 不幸から衝動的に出家するのではなく、静かに隠遁生活を送るのが…

徒然草004|後の世のこと、心に忘れず・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 来世を忘れず仏の道を求める敬虔な心は、奥ゆかしく魅力的である…

徒然草003|よろづにいみじくとも、色好まざらん男は・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 男の理想として、恋愛の情趣を解しつつも、誠実であることが重要…

徒然草002|いにしへの、ひじりの御代の・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 為政者の贅沢を戒め、民を思うべきで、九条殿や順徳院の遺誡を引…

徒然草001|いでや、この世に生まれては・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント 人の理想のあり方について、身分や容姿、心の持ち方、男性に必要…

徒然草000|つれづれなるままに、日暮らし・・・

真の古典の魅力は、作者が紡いだ原文の中にこそ息づいています。「古文で読みたい徒然草シリーズ」で、現代語と古文を併読することで、古の言葉が今なお放つ光を確かめてください。 ポイント この序段は、作者である兼好法師がどのような動機で『徒然草』を…